乳がんに想うこと

長年お付き合いをいただいているお客様が、久しぶりに訪ねて来てくださいました。
「こんなんになりました！！！（笑）」

とっても素敵なこのお客様。脱毛が終了した後も、こちらが様々お世話になっています。
　
いつも明るい彼女が、涙にくれたメールを送ってこられたのは、昨年初秋のこと。
「乳がんになってしまいました…」
深い悲しみと、とまどいと、やりきれなさと、いいようのない苛立ちと、絶望と。
どんな時も明るい彼女の、苦しみに満ちた心が伝わってきました。
しかし、どうにかしたい、生きたいというそんな想いも強く感じました。

そんな彼女に対して、私ができたのは、今その場でできることで免疫の助けになることと生活改善のアドバイス。
そして、思い切り「笑う」ことの大切さ。
それでも、喜んで聞いてくださいました。

彼女のお人柄か、周囲には素晴らしい方がたくさんいらして、それぞれの立場で励まし、見守り、手を差し伸べられたようです。

何よりすごいのは。
彼女自身が、自分の体を真摯に受け止め、道を探すことを止めなかったこと。

最初の病院は、「あなた、がんね」「じゃ、三週間後、切りましょう」
具体的方法も、心のサポートも、今後の方針も何もなく、それだけだったそうです。
セカンドオピニオンを希望すると、それっきり医師は無言になったとか。

二軒目は、８時間待たされた挙句、「温存はできるけど、再建はできないね、他の病院行って」の一言。
三軒目、四軒目と再建ではなく温存と言われ、おまけに手術は２か月後とのこと。

それでも諦めなかった彼女は、遂にたどり着きました。
しっかり話を聞いてくれ、彼女の心に寄り添い、親身に受け止め、希望を叶えてくれる病院に！！
（名古屋のナグモクリニック・乳房外科様）

そして彼女は先日、私に生まれ変わったとっても綺麗な乳房を見せに来てくださいました。

以前、一緒に温泉に入った時に垣間見た胸より、なぜか両胸の大きさが倍増していましたが（笑）
確か手術は片方だけだったと…。

そんなメチャメチャ前向きな彼女と、元気になられた彼女と、再びお会いでき、私の胸も一杯になりました！！

何事にも諦めなかったからこそ、今の彼女が目の前にいらっしゃる。
彼女の偉大さ。その強く逞しく生きていかれる姿に、感動を覚えました。

どうぞどうぞ、このまま健やかに、いつまでもお元気で！！